なぜ、医療費は増加するのか?

2008(8月)~20011(8月)までの記事 comments(0) trackbacks(0) そうる
 

「なぜ、医療費は増加するのか?」

 

歯科では 先生方一所懸命やっています。

年々、1軒当たりの患者さん数は減少し 収入自体も落ち込んでいる所が多いと聴く。

なのに、「なぜ、医療費は増加するのか?」である。

 

そのことをずっと考えてきた。

まあ 景気が悪い(患者数減少)、お年寄りが多くなった(医療費増)などあるかもしれない。

だが、何か違うような気がした。

 

保険診療では、「検診」が認められていない。

そして「予防」という項目がない。

 

市町村では、「検診」を実施し 「集団予防検診」なども見られる。

 

だから・・・

保険診療には「予防」「検診」という項目がないのだろうか?

 

「診療所」「病院」は 「病」を治しに行く所であって 「健康を守る」とこではない・・・というところか?

なんか あいまいな感じ。

 

私は 検診を受けても・・・

その後 病院にはいけない。

よっぽどのことがない限り。

ここ数年、「保険証」なるものを使った覚えがない。

 

自分が「健康」であれば 「保険証」なるものは本来 必要ないのであろうが。

 

しかし、日本は「皆保険」の国である。

それはそれで 良いことだと思うし、必要だと思う。

 

しかし、

「医療費の増大」によって

「保険料の値上げ」「自己負担の増加」

「保険診療引き締め」「医療費削減」が言われている。

 

何かがおかしい。

新しい機械、設備、

新しい技術

新しい薬

などが開発されているにもかかわらずだ。

 

ふと思う・・・。

保険診療は、「疾病の治療」、「病」を根本において 仕組みが作られている。

いえば、「病人」の為の「システム」である。

「健康」な人の為の「仕組み」ではないのだ。

 

言い換えれば、

「病人」の為の「システム」、「病人」の為の「仕組み」・・・「保険制度」

これに「全国民」に「加入」させている・・・「皆保険」なのだ。

 

ん?何かヘンだ。

「病人システム」に国民は拒否権なしに強制「加入」させられている。

「病人システム」に「組み込まれて」いる・・・とはいえないだろうか?

 

よって、「いつかは・・・病人」なのだ。

 

病院にかかれば「保険診療」で なかば「強制的」に「病人」として処理される。

当たり前のように。

だって、「保険診療」自体が「疾病の治療」が「目的」とされているから・・・

「病名」がつかないと「治療」できない・・・「処置」できない・・・「保険請求」できない。

 

診療所、病院で「保険治療でお願いします!」と言ったとたんに

あなたはもう「病人」扱い・・・ということ・・・なのかな?

あなたがたとえ「健康」で「検診」してもらいたい、「予防」の為にかかったとしてもだ。

 

「病名」がしらずしらずのうちにつけられて(「レッテル」「ラベル」を貼られている)

ある意味・・・のろい?^^;

 

それが年とともにじわじわきいてくるのか・・・・?^^;

いつかは・・・「病人」ということか?

 

であるから、

これに対する対策は、

「予防」「健康増進」という目的を「保険制度」に盛り込むことだ。

そうすれば、「保険診療」は「病人」のためだけにあるわけではなく、

「健康」を求める「全ての人」にあてはまる。

これこそが、「皆保険」の意味が活きるというものではないだろうか?

 

今の時点では、

「病人増産システム」である。

であるから、

「医療費」は削減どころか、永遠に増え続けていくことになろう。

 

要は、

「根本」「基本」に込められる「意味」「目的」「志」

そう、「思い」である。

 

うわっつらをいくらひっかきまわしても、

その場しのぎの削減をやったにしても

根本、「原因」を除去、変えないかぎり・・・かわらない。

 

「医療費の増大」は、国民にあるわけでも、医療関係者にあるわけでもない

「保険制度の根本の思い、システムの根本的考え」のとり間違え、考え違いによるものと思うのだ。

 

「皆が平等に医療を受けられる制度」から、

「皆が平等に健康増進をはかる制度」へと「変革」が必要であろうと思うのである。

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